■ 事の始まりは、娘の所から回ってきた60cm水槽が突然水漏れを起こし
急遽解体した事に始まります。元々角に小さな傷のあった硝子水槽なので
水圧に耐え切れず割れ筋が拡大したのだと思います。
せっかく立ち上げていた途中での失敗だったので気持ちの収まりが付かず
手元にあった小さなアクリルケースの存在を思いだしました。


幅が26cm、奥行きが12cm、高さが20cm満水でも高々6Lの小さな物です。
それにたまたまホームセンターで見つけた透明塩ビ管が手に入ったので
これでオーバーフロウ水槽を企てました。
元々小型水槽に興味があったので思い切って製作を開始しました。

100円ショップで手に入れたプラスチック製の小物入れを濾過槽に仕立てる算段をし
とりあえず全体の構成と量感を確認しました。
■ この小さな水槽に2008年2月29日海水が回りだしました。

■ 2008年3月4日、水が回りだしたと同時に90cm幅水槽のほうから
かけらのソフトコーラル2種とケヤリムシ2種デバスズメの小さい者を
1匹入れました。本来はここで濾過槽のバクテリアが整うまで最低2、3週間
は待たなければいけないのですが、其処は素人のやる事、大型水槽から
現在使っている飼育水を分けてもらったので強引に生体を収めてしまいました。

まだ底砂も敷いていませんし、濾過槽の水循環の動作も安定していなかったので
何度となく生体を入れたままシステムを分解し補修を繰返しました。
その度に水温が1℃〜2℃ほど変化を繰り返し、可愛そうにスタートフィッシュの
デバスズメはとうとう白点病と尾腐れ病を発祥しました。
翌日あわててサブ濾過槽(テトラ外部密閉型濾過槽AX45)内にヨウ素殺菌マットを
入れたのですが、時すでに遅く2日後にはだめになってしまいました。

■ 2008年3月5日、底砂にアラゴナイト砂を敷きました。
小さなシステムなので少しでもペーハー安定をもくろんだからです。
お値段は普通の珊瑚砂の2倍以上はしたかと記憶しています。
照明もLEDですが灯り、水槽内が本格的に見えてきました。

■ 2008年3月10日新しい魚を入れました。最初からハゼ系を考えていたのですが、
ショップでちょっと綺麗でお値段も手ごろなヤノハゼを買ってきました。
ハゼ系は丈夫だと聞いていたのですが、このハゼは大変小心者で
少し難しいように感じました。当然入れたては岩の陰に隠れ
まったく姿を見せませんでしたが、翌日には時々前の方にも現れるようになりました。

しかし、相変わらず餌に食いつきは良くありません。生きたブラインシュリンプを与えても
見向きもせず、極小の乾燥海老にのみこちらを振り向く始末です。
■ 2008年3月17日の様子

茶色い方のケヤリムシがかなり胴体を伸ばしてきました。
古いチューブの中から新しい横縞の体が見えています。それ自体も先端の
ふさふさと同じように伸ばしたり縮めたりしていました。

ふさすさの根元には花のガクのような物が認められます。
縞模様の体表にももう一枚衣をまとっていました。

よくよく観察すると、ふさふさの束が2本並んでいました。

砂マメギンチャクの開きが思わしくなくLEDの白スポットライトを
当ててみたところ、緑のグループはすんなり開いたのですが、
オレンジの方はつぼみが固いようです。90cm水槽に居た頃
虐げられてこの破片が長期間ひっくり返っていたので
かなり弱っていたのだと思います。

オレンジの方の開くポリープは何時も同じ物です。
それでもほんの少しずつは顔を出すようになりました。

折れた珊瑚にへばりついていた方も首を長く伸ばしていました。

この場所が彼の隠れ家のようで、時折からだの向きを変えては外の様子を伺っていました。
ヤノダテハゼは本当に臆病なようです。毎朝餌をとっかえひっかえ与えるのですが
あまり食べている様子もありません。生きたブラインシュリンプも与えてみましたが
そっぽを向いたままでした。小さな海老の乾燥餌だけには少しだけ反応を見せました。
この水槽に住まうようになってからもう数日経っているのにあまり餌に
食いつかないのが心配です。

マガキ貝だけは相変わらず元気に動き回っていました。先日あまりにも周りのレイアウトを
動かしてしまうので別の水槽に移していたのですが、珊瑚等をボンドで固定したので
この水槽に再び戻しました。

ライブロックにはわけのわからぬ生物がどんどん沸きあがってきました。
マメスナギンチャクの子供も何匹か岩にくっついたようです。




この緑色の物は海草のようで当初からこのライブロックに
生えていました。海草を維持するのは難しいようなのですが
何とか増えて欲しいものです。


こちらのエメラルドグリーンはどんな生物でしょう。
単なる苔かもしれませんが気になります。


透明な茎のような物も確認できました。ライブロックはまさしく
生きているのです。この水槽では心を入れ替えて毎日1/5程度の
水換えを心がけています。
物が小さいので作業はいたって簡単でした。
■ 2008年3月19日の様子

昨日夜真ん中のライブロックに新しいソフトコーラルを見つけたので、それを良く観察
するために水槽内の石組を変更しました。
今朝水槽内を見ると、マメスナギンチャクも以前よりましに開いていました。
ところが水流が変わったのでケヤリムシがどこかへ飛ばされてしまいました。
そしてヤノダテハゼもどこにも見当たりません。飛び出さないように蓋をしっかり閉めてあったので
表に飛び出す訳もないのです。


いました。マメスナギンチャクがあるライブロックの影に尻尾を発見しました。
夕方その水槽をふと見るとその穴から体を大きく乗り出していたのですが、
私と目が合うと急いで穴の中へもぐってしまいました。

これが昨夜新たに見つけたソフトコーラルで小さな集団を作っていました。

■ 2008年3月23日の様子
今日は思い切ってこのシステムの大改革をしました。水槽のオーバーフロウした
海水が一番下の濾過槽に入りきれないのです。その事は初めからわかっていましたが
いざ運用するとなってかなり不都合である事が解りました。
通常海水が回っている時はバランスに何の問題もないのですが、
一旦電源を切ると水槽からの戻り水で濾過槽があふれるのです。もちろん
この濾過槽自体にもオーバーフロウ対策がしてあってあふれそうになった海水は
排水されるようになっていましたが、このオーバーフロウした海水の量を
処理をしきれなかったのです。
電源を切るごとに海水があふれ出したのではたまりません。
そこで排水のバイパスを作ることにしました。
既に生体が入っているのでそれらを損ねないための大工事でした。

まず水槽をはずして脇に置き、水温と酸素補充対策をしました。
50Wと200Wのヒーターとウッドストーンによる泡発生です。
前回デバスズメを追加工事で死なせてしまったので
今回は一つ一つ慎重に対策をうったつもりでした。
ところがサーモスタットのセンサーを水槽内に入れるのを忘れ
あっという間に3℃近く水温が上昇してしまいました。
あわててスイッチを切り少しずつ少しずつ水温の下がるのを待ち
やっと平常温の23℃に近づけました。
急激な水温の変化でまたもや病気発生におちいるかもしれません。

システムは解体され、一番下の濾過槽に追加の穴があけられ
シリコンで水漏れ対策をしながら排水口を追加しました。
シリコンが固まるまで一晩この状態で過ごさねばなりません。
魚にとっても、私にとってもつらい一日でした。

ボケボケの写真ですが、翌日やっとバイパスも含めた
排水管が開通しました。

せっかくシステムをばらしたので不便を感じていた給水口を
追加しました。これは便利で、水槽内の状態を乱すことなく
海水交換ができるようになりました。

再組み立てをして海水が再び正常に回るようになって
気が付いたのですがケヤリムシの胴体がもぬけの殻になっていました。
どこへ行ってしまったのでしょう。

マガキ貝は水面近くのこんな所に居座っていました。
底砂掃除が専門と思っていたのですが、けっこう水槽面も動き回わるのです。。


この工事で当然珊瑚は閉じてしまったので、ブルーのスポットランプを
あてて無理に開いてもらいました。蛍光色が綺麗です。

首の長い照明器具がブルーLEDスポットライトです。
臆病者のヤノダテハゼは砂の中にもぐってしまいました。
■ 2008年3月25日の様子
本日90cm水槽からイエロウポリープをこの小さな水槽へ移しました。


その下のライブロックの影にヤノダテハゼが目球だけぎょろぎょろさせていました。
この水槽で彼を見る事ができるのはこれが限度のようです。

2008年3月27日ソフトコーラルを定着させたライブロックを整えました。
これらが一つにまとまっているとメンテナンス時に助かります。

2008年4月20日の記録です。
2種類のマメスナギンチャクは相変わらず良く開いているのですが、

イエロウポリープの方がいま一つです。時々は全開しているようですが
マガキ貝にかなり痛めつけられたのかもしれません。

この穴には蟹が一匹潜んでいるはずですが、ここ二三日顔を
あわせていません、どうしたのでしょう。そういえばシッタカの
子供もどこかへ隠れて出てきません。

ヤノダテハゼは相変わらずライブロックの下に潜んでいます。
餌をやると不精にも穴の中で時々口を動かしているだけでした。

だれが彫ったのか砂地に通路ができていました。
多分ゴカイの仲間なのでしょう。底砂を良く掘り返してくれると良いのですが。



2008年4月21日のシッタカです。相変わらす狭い所を重いからを引きずって
あちらこちらに移動しています。

今日は子供の方も出てきました。小さいながらもとても元気です。

その少し上の暗がりに動いている蟹の鋏を見つけました。
次の3枚の写真を見比べてくださるとその存在がわかります。



この水槽ではまだ脱皮した蟹の抜け殻を見たことがありませんが、
もしかするとこれがそうなのかもしれません。
単なるカビだったりして。・・・・・・

2008年4月23日イエロウポリープがほんの少し持ち直してきました。
ほんの一欠けらの珊瑚ですが、何とか頑張ってもらいたいものです。

2008年5月8日の様子です。

さしたるさしたる手入れもせず、この小さな海は順調に回り続けていました。
おおむね3日おきに4Lほど海水を入れ替えています。
但し新しい海水でなく大型水槽で使っていた海水を使い回ししていました。
海水の元の節約という事もありますが、良くこなれた水を入れる事にも
多少の意味があるのではと考えています。立ち上げてから現在まで
ずうっと同じ事を続けてきましたがさしたる問題は起きていません。
むしろ茶苔が出にくいとかメリットすら感じています。
前面のアクリル面に付いた苔を1週間に一回ほど掃除をするだけです。

水槽の中の様子もほとんど変わっていませんが、2匹のケヤリムシが
どこかへ行ってしまいました。
ヤノダテハゼは相変わらすライブロックの下から出てきません。

最近水槽のあちこちに紫色の石灰苔が増えてきたように思います。
水質がそれほど綺麗だとも思えないのですが。

ライブロックのあちらこちらにソフトコーラルでしょうか、スナギンチャクのようなものが
顔を覗かせてきました。多分全体のバランスとしては旨くいっているのだと思います。

岩陰にケヤリムシの子供のようなものを見つけました。
新しい生命が育まれることは、ほんの少し大自然に
近づいたような気がします。


一時再生するように見えたイエロウポリープ群がだいぶ減ってしまい、
以前は5個のポリープがあったのですが、そのうち3個はとうとう
消えてしまいました。


スナギンチャク類は皆元気です。少しずつですが本来の勢いを取り戻してきたようです。

さて今回のハイライト、ついにこの小さな海で生まれた蟹の画像を
捉えることができました。想像以上に大きくなっており、赤色をしていたのには
驚きました。

鋏を起用に動かしてライブロックから涌いてきた何かを
口に運んでいました。
2008年5月13日の様子です。
小さな巻貝は相変わらず元気で水槽内をあちらこちらへと動き回っています。
今日はライブロックの一番高い所にいたのですが、
其処にはだいぶ成長したソフトコーラル、もしかすると
ケヤリムシが見えました。全部で4箇所あるようです。

大きい方の巻貝シッタカも大きな殻を引きずって動き回るのですが
珊瑚を傷めないかと気がかりでした。
しかし意外とお互いに牽制しあって旨くやっているようです。

2008年6月11日、久々にニュースです。
この小さな水槽に、真っ赤で可愛い珊瑚ハゼがやってきました。
とても小さいのですが、大変目立ちます。




この水槽の珊瑚もどうにか持ちこたえています。
イエロウポリプは数がだいぶ減りましたが、
マメスナギンチャクの方はとても良く開くようになりました。
最近照明を明るくしたのでなおさらです。
水槽の真上に白熱球150W相当の高照度蛍光灯とブルースポットLEDを設置しました。

海草がかなり育ってきました。もう少し緑が増えてくれると
良い感じになるのですが。


こちらにあるライブロックからも
いろいろな生物が育ち始めました。

中でもこのイソギンチャクのような物に期待をしています。
もう少し大きくなったら正体が判るようになると思いますが。


昨日あったはずの場所に、小さなイソギンチャクは
もういませんでした。あれから水槽をいじったわけではなく
魚に食べられたわけでもなさそうです。
イソギンチャクだから自分でどこかへ
移動してしまったのでしょうか。
その後手元の書籍を調べてみるとウメボシイソギンチャクに
形が酷似していました。
もしそうだとすつと神奈川県 真鶴半島に生息する物は
天然記念物だそうです。

今日は掃除中のマガキ貝とツーショット。
このベニハゼは本当によく姿を見せてくれます。



一方こちらのヤノダテハゼはたまに尻尾くらいしか
見ることができません。
先日ライブロックに生えてきたイソギンチャクのような物が一時姿を消しましたが
再び元あった近辺に姿を現しました。

この魚の多分正しい名前がわかりました。
レッドバンデッドゴビーと言うようです。
いつものようによく見える前の方で休んでいました。

2008年6月14日この小さな水槽にキンセンハゼが
入りました。定員は1匹と思っていたのですが、やはり少しずつ増えていくようです。
せめて体の小さい物ばかり選びました。
このキンセンハゼも成長して5cmくらいにしかならないはずです。

この魚種は雑食性で糸状に伸びる藻類やプランクトンなどを食べるので
ライブロックを多く入れた水槽に入れる方が良いようです。

キンセンハゼは、ベントス食性でしょっちゅう
底砂をむさぼっています。
」

レッドバンデッドゴビーもいつも高いライブロックの上です。
真っ赤な体なので、海草に良く生えていました。



先日見つけたイソギンチャクが又別の場所にも増えていました。




又蟹を見てしまいました。いつもはさみを動かしているので
わりとたやすくその存在を確認することができます。



2008年6月24日の水槽内の様子です。海草が一本増えた以外
これといって変わったことはありませんが、

昨日おき場所を直したはずのマメスナギンチャクが
又何者かによって下に落とされていました。
自分から動くわけもないし、貝類も撤去したのに
と中を見ると居ました。
こいつが原因だと思います。


すったもんだした挙句、この水槽に収まりました。
入れたとたんライブロックの影にもぐりこんだのですが、
そこには先住のキンセンハゼが居り 大きな口をあけて
盛んに権勢していました。大きさはこのキイロサンゴハゼより
かなり小さいのですが、水槽内では先住権が絶対のようです。


盛んに威嚇されていました。